ドイツで最も有名なParadorパラドー社の銘木フローリング取り扱いについてBLOG DETAIL

2019年より当社プロセス井口が日本市場におけるパートナーシップを開始し、「Okawa Parador」の名前で販売権を持つドイツの老舗フローリングメーカーParador(パラドー)社。

ドイツの大手新聞社WELT紙の調査では、ドイツで1番権威のある床材メーカーとしてトップに名を挙げられています。

今回の記事では、現在日本で展開中のParador社の歴史・実績などについて紹介していきたいと思います。

Parador(パラドー)について

前身となる母体企業は、1940年に設立されたドイツの有名家具メーカーHülstaグループで、日本では元大塚家具のパートナーであったRalf Benzや恵比寿にショールームを持つ家具メーカーのHülstaなどが同じ系列に属していました。

1977年、家具メーカーから1977年に床材部門が分離独立を果たす形で、ドイツの同じNRW州内のCoesfeldに拠点を設立するに至りました。元々は、木の加工を行う家具メーカーが前身だったこともあり、職人やデザイナーの部門を引き連れての分離となり、「木」に対する情熱をそのまま引き継ぐこととなりました。

ベルリン タイタニックホテルへの施工実績

 

そのため、木質フローリング以外にもラミネート床材やSPC床材など、人工物を含む床材の製造・販売も行ってはいますが、根幹には「木のぬくもりを家庭に」という理念が備わっており、独自の研究施設で常に「木と変わらぬ肌触り」「見た目」を再現することにこだわりを見せます。また、建築家やデザイナーとのコラボ商品にも積極的で、建築家のザハ・ハディッドとコラボした床材は世界各地でデザイン賞を受賞しました。

ザハ氏コラボの床材

 

1977年の分離後も、家具職人としての出自を持つ社員たちは長らく残り続け、2020年になってようやく最後の一人がParadorを退職したとのことです。

2021年現在、日本を含む世界80ヵ国でパラドー社の床材は販売されています。意匠性に優れることから、建築家やデザイナーにホテルやオフィス案件などに好まれる一方、施工性の高さ・頑丈さも評価されており、多くの商業施設案件で使用実績を持ちます。

Okawa Paradorの特徴

ドイツの頑強で意匠性に優れた木質フローリングを、日本の気候・内装のテイストに合わせた形で展開しよう、というコンセプトの元に開発がすすめられたのが、当社が独占販売権を持つOkawa Paradorです。

かつて大川の地で修業をしていたドイツ人技師がドイツに帰り、Parador社のデザイナーとして入社したことがきっかけで、今回の提携話が大川市の企業に持ち掛けられ、当社が代表してその業務提携権を得た、という背景を持ちます。

Okawa Paradorのコレクションとしては、160㎜幅の幅広デザインに3.6㎜の挽板を用いた銘木シリーズを展開しています。九州の男らしい内装デザインにふさわしい、節のある「ラスティック材」を厳選しており、意匠性と耐久性の両方を兼ね備えた最高級床材です。

Okawa Paradorラインナップ

 

以下に、その日独の職人魂が宿ったOkawa Paradorフローリングのいくつかの特徴について解説いたします。

土足対応

土足文化であるドイツで作られた、3.6㎜厚のトップレイヤーを持つフローリングということもあり、レストランやオフィスなど、商業施設での使用にも十分に耐えられる耐久性を持ちます。

トップにはパラドー社がドイツの化学メーカーと共同開発した、体に害のない耐摩耗性の塗装が塗布されており、本物の木質の肌触りを保持しつつ、土足での使用にも適する(ただし、外から泥や砂を持ち込む際には、マットなどで汚れを落とすことが推奨される)スペックを持ちます。

博多ショールームへの施工実績

 

ノリ・釘を使わないクリック式の施工

市場に出回る物件の8割が中古で、今でも100年前に建てられたような住宅が価値を保ったまま市場で取引される西欧諸国は「リノベ大国」です。これは、市場に流通する住宅の8割が新築物件である日本とは根本的に異なった文化背景を持ちます。

博多オフィスへの施工実績

 

自ずと、ドイツで成熟した建材も、いかに家主の負担を少なく「早く」「正確に」施工ができるかに焦点が当てられており、日本の住宅市場ではおざなりにされがちな解体面に関しても、ものの10分程度で片付いてしまいます。

この、ノリ・釘を使わないというコンセプトの元に作られたのが「クリック式」の床材で、文字通り、カラクリおもちゃのように床材と床材が組み合わさることで、成人男性が両側から思い切り引っ張るような力にも耐える耐久性を生み出しているのです。

一般的に、クリック材の弱点は日本の湿度による膨張とされてきましたが、ツンドラから熱帯地域まで、世界80ヵ国で販売実績のあるパラドー社はこの問題に立ち向かい、クリック部分に特殊な加工をすることで、最大限湿度による音鳴りや伸縮の影響を軽減することに成功しました。

様々なクリック式の床材が市場に出回る中で、パラドー社は3層木質フローリングで初めてクリック式を開発した企業として特許を取得しており、20年以上施工の実績を持つ数少ない企業です。

エコ床材

上述のノリ・釘を使わない施工という点に加え、エコ意識先進国であるドイツでは、消費者は「地球に良いもの」「環境に良いもの」「健康に良いもの」以外を忌避する傾向にあります。

Parador社の持つISO14001 認定の製造工場では、廃材はバイオマスエネルギーとして100%再利用されており、木材の原材料にもPEFC認定材のみを使用するなど、厳格な環境意識を持ちます。

東京「人生100年社会デザイン財団様」施工実績

 

その製品が作られるまでにどれくらいの二酸化炭素を放出したか、という指標を示すカーボンフットプリントでは、㎡辺り約5㎏と、塩ビ由来の人工床材と比べ二酸化炭素放出量は約1/4となっており、環境への負荷が低い生産・供給体制を守っています。

こうした取り組み、意匠性へのたゆまぬ探求心、耐久性や各国市場への適合などが認められ、冒頭でお伝えした通りパラドー社はドイツで一番権威のある床材メーカーという認識を持ちます。ご興味ある方は、是非当社までお問い合わせください。

PAGE TOP