幻の木材を探せ!世界の超高級木材ランキングBLOG DETAIL

高級木材と言うと、何を思い浮かべるでしょうか?チーク?マホガニー?

世界には、こうした一般的な高級木材の相場を越えた「幻」ともいえる木材が存在しています。本稿では、そんな一癖も二癖もある世界の超高級木材を紹介していきます。

※本稿で紹介する木材の一部はワシントン条約によって伐採や輸出入が規制されています。ご留意ください。

Gaboon Ebony(ガボンエボニー)

ガボンなどアフリカ原産で、エボニー(黒檀種)の中でも最上位に希少かつ高級とされる木材です。より黒いものが高価であるとされており、高級木材の代表格とされるローズウッドの2~3倍の高値で取引されます。世界の木材の中でも「最も黒い」とされる木材の一つです。

木材の硬度の指標として用いられるヤンカ指標によると、その硬さは3080 lbfを誇り(ホワイトオークの約2.5倍)、加工が極めて難しいことでも知られています。その希少性、耐久性、そして加工の難しさなどから、家具や建材に用いられるというより、装飾品や彫刻、楽器の一部などに用いられます。

価格:10,000 USD/m³
硬度: 3,080 lbf

(C)Flicker

Snakewood(スネークウッド)

南米原産の、蛇のようなまだら模様を特徴とする超高級木材です。その独特な自然の模様の美しさから、古くから装飾品や銃・ナイフの台座などに用いられてきました。

ヤンカ指標は3,800 lbfと、上述のガボンエボニーを更に上回る硬さであり、加工が極めて難しいことで知られています。

価格:数千ドル/m³以上
硬度: 3,800 lbf

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紫檀(シタン、Rosewood)

ローズウッドは近年乱獲が続き、伐採・輸出の制限がなされています。皮肉なことに、制限以降値段が高騰したことから伐採・密輸が続き、「世界で最も密輸されている動植物の一つ」と言われるほどです。

中でもブラジリアン・ローズウッドは最も制限の厳しいワシントン条約付属書 Iに記載されており、木材は勿論完成材の輸出入も禁じられているほど。

Agarwood(アガーウッド・沈香木)

「森の宝石」とも謳われる、世界最高峰の超高級木材です。その価格の秘訣は、鎮静効果をもたらすという天然由来の香りで、Aquilaria属やGyrinops属の木が特殊な菌に冒されることで生成されます。

1万本に1本とも言われる希少性、類似の香りを生成することが極めて難しいと言われることから、1㎏あたりの価格は1千万円に上ることも。まさに、「森の宝石」の名にふさわしい最高級木材と言えるでしょう。

Macassar Ebony(マッカーサーエボニー)

東南アジア原産の黒檀です。「神の果実」という異名を持つこの高級木材は、かつては日本にも輸入されており、一部の高級家具の中に見つけることができます。ガボン黒檀やその他のエボニー種同様、乱獲によって危惧種に指定されています。

価格: 8,000~15,000 USD/m³
硬度: 3,220 lbf

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ココボロ

中南米原産の美しい縞模様が目立つ高級木材です。その他の高級木材同様、硬度が固いため加工が難しく、楽器や装飾品としての用途が有名です。硬度だけでなく、虫害や耐水性にも強く、長年使うことができます。

木材自体がアレルギー性を持つことでも知られており、加工時の木材粉塵に気を付けなくてはいけません。

硬度: 2,960 lb f

Amboyna Burl(アンボイナ・バール)

アンボイナとは樹種の名前ではなく、特定の樹種の根瘤部分(バール材)に発生する模様のことです。東南アジア原産で、その美しいまだら模様から装飾品や楽器、銃やナイフの台座部分に用いられてきました。

屋久杉

1993年以降伐採の禁止されている日本原産の屋久杉も、高級かつ希少性の高い木材と言えるでしょう。

屋久杉は古いものだと樹齢2000年以上という途方もない年齢になります。日本の縄文時代から用いられており、戦国時代には豊臣秀吉によって用いられた記録が残されています。成長が遅く、身の詰まった屋久杉は高級家具の一部などに使用されてきました。

現在、屋久杉の伐採は禁止されているため、現在市場に出回っている屋久杉は既に切り倒されているもの、または台風などで倒木したものに限られています。当社プロセス井口では、樹齢1000年を超える屋久杉テーブルを製造・販売しています。

 

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