部屋のスペック(広さ・明るさ)から考える家具・インテリアデザインBLOG DETAIL

自宅の家具は好みで選ぶ人が多いと思いますが、部屋のスペックによってフィットする場合としない場合があります。今回は、広さ・明るさという二大特徴から、それぞれの短所をカバーしつつ長所を活かすインテリアは何かを考えます。最適な家具・インテリアデザインを選ぶことでマイナス点を解消できれば、部屋の居心地も劇的に改善されるはずです。

1. 面積 : 広い部屋/狭い部屋

部屋のスペックとして最初にあがるのが、広さでしょう。広さには縦の空間、つまり天井が高いか低いかも含まれます。まず広い部屋と狭い部屋、それぞれのメリットとデメリットを考えた場合、広い部屋はスペースに余裕がありますが、逆に空間が冗長になりがちであることがあげられます。逆に狭い部屋は、スペースが限られるために詰め込み感や圧迫感が出やすいですが、生活動線を考えてコーディネートすればコンパクトで使いやすくなる特徴を持ちます。

 

1.1. 広い部屋向けのインテリア

広い部屋のデメリットを解消するカギは、空間にメリハリを付けてスカスカ感が出ないようにすることです。具体的な対策として4つのポイントを紹介します。

まず第一は、引き締めの視覚効果がある色(黒など)を使うことです。床・壁・天井などの内装に一部暗めの色を取り入れることで空間全体のメリハリが付きやすくなります。全てを明度・彩度が低い色にすると暗く沈んだ印象になってしまうので、壁や家具の一部に取り入れるのが良いでしょう。

愛知県名古屋市「名古屋観光ホテル」様 施工実績 黒の椅子が空間を引き締める

第二に、部屋の広さに合った家具・内装材を選ぶことです。広い部屋にはそれなりにボリュームと重厚感のある家具を置かないと、余白が多くなりすぎて寂しい印象を与えてしまいます。天井が高い部屋には背の高い家具・観葉植物を設置して頭上の余白を減らしたり、建具に黒を用いて空間を引き締めることで平坦さを軽減することができます。

また、床材に幅広フローリング(120〜200mm程度)が似合うのも広い部屋の特権で、一般的なもの(90〜120mm)よりも空間をゆったりと、床材の表情をはっきりと見せてくれる効果があります。

福岡県久留米市M邸への家具・キッチン納入実例 ボリュームのある家具がフィット

第三に、異なる形状や素材を組み合わせて空間にリズムを付けることです。空間が広いぶん、木や革、金属など重さを感じさせる素材も圧迫感なく取り入れることができます。また、幅や高さがあって場所を取る インテリアグリーンも、広い空間なら存在感が大きくなりすぎることなく適度なリズムをもたらしてくれます。モンステラやオーガスタなど葉が大きく存在感のあるものや、大きいものだと数メートルの高さに育つフィカス・ウンベラータやパキラなどは、広い部屋だからこそ取り入れられる観葉植物です。

南麻布フィットネスジムMohi Pilates様 施工実例

第四に、間接照明を使って立体感を演出することです。広い空間を天井など一方向からの照明のみで照らすのは、のっぺり感が強調されてしまうためおすすめできません。スタンドライトやケーブルライトを活用し、壁や天井、家具や観葉植物の後ろから間接的に漏れ出す光で空間に奥行きを出しましょう。

【広い部屋に合うインテリア】

  • 明度低めの内装(床・壁・天井)
  • 背の高い家具
  • 色の濃い家具
  • 重い印象の素材(木、革、メタルなど)
1.2. 狭い部屋向けのインテリア

狭い部屋のデメリットを解消するカギは、均一性を出して空間に広がりを感じさせることです。そのためには、色数やアイテム数を絞り、ラインを統一してバラつきを抑えることが重要です。

床・壁・天井などの内装には白・ライトベージュ・ライトグレーなどの光の反射が強い明るい色が適しています。天井の低い部屋の場合は、上からの圧迫感を減らすために最も明度の高い色である白でカラーリングし、カーテンで天井から床までの縦のラインを強調するとよいでしょう。家具は高さのないものを選び、ラインはできる限り揃えます。

デコレーションアイテムの素材には、透け感や軽さを感じさせるガラスやオーガンジー、ラタンなどがおすすめです。また大型の鏡を設置するのも、擬似的に空間を広く見せるテクニックとして高い効果が期待できます。

【狭い部屋に合うインテリア】

  • 明度高めの内装(床・壁・天井)
  • 背の低い家具
  • 色の薄い家具
  • 軽い印象の素材(ガラス、ラタン、オーガンジーなど)

2. 明るさ : 明るい部屋/暗い部屋

部屋の明るさに影響を与えるのは、日当たりと内装の2つの要因です。日当たり(部屋にどの程度太陽光が入るか)は部屋の向きだけではなく、窓が多いか少ないかにも左右されます。日当たりも内装も、賃貸住宅の場合は借主が変更したり手を加えることはほぼできないため、インテリアによる対策が必須になります。

陽の光が多く入る部屋には、日中でも白飛びしにくい濃色の家具が似合います。部屋の内装や広さとの兼ね合いにもなりますが、ウォールナットやチークなどのダークウッド系の家具が馴染みやすいでしょう。ただし、日当たりのいい部屋特有の問題として家具の日光焼けに注意する必要があるので、遮光性のあるカーテンやブラインドで部屋に入る陽の光を調整しましょう。明るい部屋はインテリアグリーンの育成にも適した環境で、耐陰性の低い樹種でも良く育ちます。

プロセス井口内施工実例

窓が大きい部屋の場合、外の景色が部屋の中のインテリアにも干渉するので、窓から見える景色をうまく利用しつつプランニングするとよいでしょう。

2.2. 暗い部屋向けのインテリア

日当たりが良くなく、窓が少ない部屋は、閉塞的で仕事や作業に集中しやすい反面、気持ちが沈みやすくなるというデメリットがあります。そのため、内装やインテリアには重みを感じさせる色を避け、軽さがあって気分を上げてくれるような色を使って解消しましょう。ベースカラーには白やベージュなどの中間色、差し色には興奮色である黄色や橙色が適しています。興奮色は進出色でもあり、狭さを助長してしまう恐れがあるため使いすぎには注意が必要です。また、部屋に入った時に楽しい気持ちを持てるよう、デコレーションにも自分の好きなものや遊び心のあるアイテムを取り入れることをおすすめします。

メンタルヘルスに好影響を与えるインテリアグリーンは、耐陰性のある植物を選んで取り入れましょう。窓が少ない部屋は空気も停滞しやすいので、サンスベリアやポトスなど空気清浄効果が高い植物が好ましく、緑視率の向上と一石二鳥の効果が期待できます(耐陰性のある植物でも定期的な日光浴が必要です)。

また照明は、外から入る光が少ない分、一般的な基準よりも少し明るめのものを選ぶとよいでしょう。リビングなら温かみがありつつ自然光に近い、3500K(ケルビン:色温度)程度の温白色のものが適しています。部屋が仕事スペースであり寝室でもあるといった多目的空間である場合、仕事に適した5000K程度の昼白色 とリラックス時に適した2700K程度の電球色で光色切り替えが可能な照明を使うとベストです。

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