木材と相性抜群!インテリア空間の中の観葉植物BLOG DETAIL

観葉植物(インテリアグリーン)は、木材インテリアとの親和性が高く、室内の癒しアイテムとして取り入れやすいわりに、デザインに与える影響や心理的効果も大きいとして需要が高くなっています。そこで今回は、インテリアの観点から見たインテリアグリーンの効果と、選び方や置き方のポイントを居住空間・商業空間ともに紹介します。

1. 観葉植物の効果

観葉植物は、小さな手間と投資で大きな効果が得られるインテリアアイテムとして見逃せない存在です。1メートルを超える大型なものから机上に置ける手のひらサイズのものまで大きさも種類もさまざまですが、大型でも設置や移動がフレキシブルにでき、インテリアスタイルに左右されずに取り入れられることが大きなメリットです。植物がインテリアに与える効果としては、以下の4点が期待できます。

1.1. 空間に動きとメリハリをつける

インテリアが単調になったり退屈になる原因に、色や形状の変化が乏しいという点があります。例えばミニマリズムやモダンなどシンプルな空間づくりをモットーにしているスタイルでは、余分なものを排除したり統一感を重視するがゆえに面白みに欠けがちであるというマイナス面があります。

同等の素材や形状で揃えられたシンプルな部屋に植物を取り入れると、空間に動きが出てメリハリのある表情に変化させることができます。一定の色でない植物の幹や葉が、シンプルな空間に欠けている細かなニュアンス感を補ってくれるためです。また、植物の予測できない形状が整然としたインテリアの規則性を破ることで、空間全体に面白みがプラスされます。

1.2. 雰囲気をやわらげる

直線を多用したクールモダンなスタイルや、硬質な素材とダークカラーを多用したインダストリアル/塩系などのスタイルは、スタイリッシュさと同時に硬さや冷たさが前面に出てしまう場合があります。そんな空間に大型の観葉植物をひとつ取り入れると、部屋の雰囲気がやわらぐ効果があります。

曲線を中心に構成される植物のフォルム、植物が持つ生命力や不規則性が、クール系インテリアのメインである直線や人工的な素材と対比され、お互いの長所を際立たせてくれるのです。

東京都港区白金台「ポップアップ型ショールーム MuSuBu」様

1.3. 隙間を埋める

インテリアが何か物足りない気がする、空間の余白が寂しい、という時にいい具合に隙間を埋めてくれるのがインテリアグリーンです。葉の大きさ、幹の形、サイズなど種類によってさまざまなので、置きたい場所に適したものが見つかるのが利点です。

1.4. 空気改善と癒し効果

インテリア視点からは少し外れますが、観葉植物は屋内の空気環境とメンタルヘルスにも好影響をもたらします。

①屋内空気環境を改善する

植物に備わっている天然の調湿作用と空気清浄作用が、部屋の空気をきれいにしてくれます。植物は、水分を根から取り込んで葉や茎などから放出(蒸散)しています。蒸散量は一定ではなく周囲の環境によって植物が自発的に調整を行なっており、屋内の湿度を人間にも快適な50〜60%に保ってくれる働きがあります。また、二酸化炭素を吸収して酸素を出す活動(光合成)によって、空気中の二酸化炭素濃度を抑えてくれる効果もあります。

②ストレス・疲労を緩和する

人間は、植物を見ることでストレスや視覚疲労が緩和されることが実験を通じて証明されています。観葉植物が目に入る環境と入らない環境で人間がストレスを受けた時に分泌される唾液中のストレスホルモン値(コルチゾール値)を比較した実験(※1)では、前者は後者よりも大幅にコルチゾール値が軽減されることが報告されています(植物あり:増加率75%、植物なし:230%)。

また、情報端末(VDT)を使用した作業中や作業後に植物を見ることで視覚疲労が回復するかを調べた実験(※2)では、いずれの場合もフリッカー値(視機能の測定に使われる)の低下が抑えられることが分かりました。レストランやカフェなど、温かみ、リラックスした雰囲気を醸したい環境でも使用されがちです。

釜あげ生パスタぱすたろうOKAWA 様

③心理面にポジティブな影響を与える

植物は、身近にあることで快適さややすらぎをもたらしてくれるなど、人間の心理面にもポジティブな影響を与えます。観葉植物があるオフィス環境とない環境で仕事をした時の印象を聞いたアンケート調査(※3)では、40%以上の人が植物がある場合は仕事の効率が上がり、疲労感が少なくなったと回答しています。

2. 選び方、置き方のポイント

インテリアグリーンは多種多様ですが、屋内で育てるのに向いているかどうかの見極めとして目安となるのが、乾燥に強いか(=水やりの頻度が低いか)、日陰でも育つか(=耐陰性があるか)の2点です。乾燥に強い種であれば出張や旅行で毎日水やりができなくても枯らさずに済みますし、常に日向に出しておくことが難しい屋内栽培では耐陰性も重要になります。

その他の注意すべきポイントとしては、サイズ感(どの程度まで大きくなるか)、寒さや暑さに対する耐性、葉水の頻度などがあります。特に植物の世話に不慣れな初心者の場合、手入れしやすく手間がかからない丈夫な品種を選ぶことが大切です。

植物が枯れる原因としてもっともありがちなのが水のあげすぎ・あげなさすぎですが、植物が好む環境を理解していれば回避できる問題です。湿度を好み耐陰性がある種は日照が極端に少ないバスルームやトイレに置くことも可能で、植物の特性を知って最適な場所に置いてあげることが肝になります。

【育てやすいインテリアグリーンの一例】

2-1. インテリアとしての選び方・置き方

インテリアグリーンはニーズに応じて種類やサイズを選びましょう。上にあげたメリハリ付けや雰囲気緩和の目的であれば、大型のものの床置きや中型のもの複数の棚・脚立置きが効果的です。空気改善や癒し効果を求めるのであれば、小型〜中型のものを机上や窓辺に複数取り入れると良いでしょう。生き物を育てることになるので、置き場所だけでなく、将来的にどの程度成長・増加するのかも考慮しておいてください。

幹や葉の色の濃淡が合わせたいインテリアとマッチするかはもちろん、鉢の素材や色のコーディネートも忘れてはならないポイントです。無難なのは緑や茶色と喧嘩しない無彩色ですが、サンゴ砂やマイクロブロックで育つ種はガラスの鉢に入れるのもスタイリッシュに見えておすすめです。また、土の要らないエアプランツはハンギングで飾ることもできるので、空間の余白が寂しい場合や置き場が取れない場合に重宝します。

サイズの大きな樹種は、日光浴を兼ねて窓際に置くことで陽の光が作る影を楽しむこともできます。また、間接照明との組み合わせで壁際や部屋の角に設置すると、幹や葉の影が壁に写って立体的で幻想的な雰囲気を醸し出してくれます。

【参考・出典】
※1:岩崎寛・山本聡・権孝姃・渡邉幹夫: 屋内空間における植物のストレス緩和効果に関する実験:日緑工誌(J. Jpn. Soc. Revegat. Tech)32 (1), 247-249, 2006
※2:浅海英記・仁科弘重・中村博文・増井典良・橋下康: 観葉植物を見ることがVDT作業に伴う視覚疲労に及ぼす影響:植物工場学会誌(JOURNAL OF SHITA)7 (3), 138-143, 1995
※3:今西弘子・生尾昌子・稲本勝彦・土井元章・今西英雄: 植物の存在がオフィスで働く人々に与える心理的効果:園学研(Hort. Res. Japan)1 (1), 71-74, 2002

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